縁結びの神様として名高い大国主大神をお祀りしている出雲大社。
一度は訪れてみたい、日本を代表するパワースポットのひとつですね。
また出雲大社といえば、日本最大級の「大しめ縄」を思い浮かべる人も多いでしょう。
そこで今回は、出雲大社神楽殿の大しめ縄について詳しくご紹介します。
しめ縄の意味や由来
しめ縄とは「神前または神事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印として張る縄」(広辞苑)のこと。
神域と現世を隔てる境界であり、厄や禍を祓う結界でもあります。
その由来は「古事記」(712年完成)に記された「天岩戸伝説」にあるそうです。
神代の昔、太陽神である天照大神が、弟神の素戔嗚尊の悪行に怒って天岩戸に隠れたため、世界が暗闇に包まれてしまいます。
困った八百万の神々が知恵を出し合い、天照大神を天岩戸から引っ張り出すことに成功しますが、この時に天照大神が再び隠れてしまわないように、岩戸に張り巡らせた尻久米縄(しりくめなわ)が、現在のしめ縄の起源といわれています。
出雲大社の大しめ縄は日本最大級
出雲大社神楽殿の大しめ縄は、2018年7月に6年ぶりに掛け替えられたもので、長さ13.6メートル、重さ5.2トン、胴回りは最大8メートルと、圧巻の大きさです。
この「神楽殿」の大しめ縄とよく間違われるのが、「拝殿」の大しめ縄です。
こちらは2023年4月に5年ぶりに掛け替えられたもので、長さ5.4メートル、重さ1トン。
それなりに大きく美しいものですが、神楽殿の大しめ縄の大きさと迫力には及びません。
出雲大社に来られた際は、忘れずに神楽殿の大しめ縄をご覧くださいね。
出雲大社の大しめ縄は逆向き?
出雲大社の大しめ縄は、一般的な神社と左右が逆に張られています。
神社神道では神様に向かって右を上位、左を下位とするため、綯い始めの太い方を右に、綯い終わりの細い方を左にしてしめ縄を張るのが通常です。
ところが出雲大社では、向かって左が綯い始め、右が綯い終わりとなるように張られているのです。
理由については、「天照大神に迫られて、無念の思いで国を譲った大国主大神の怨霊を閉じ込めるために、しめ縄を逆向きに張って封印した」など諸説あります。
一方で、出雲大社の公式ウェブサイトによると「古く出雲大社では一般的な神社とは反対に、向かって左方を上位、右方を下位とする習わしがあり、よって注連縄を張る際には上位である左方が綯い始めで、右方を綯い終りとする張り方となっています」とのこと。
真実はどうなのでしょう、興味を惹かれますね。
日本最大級の大しめ縄ができるまで
出雲大社神楽殿の大しめ縄は、4〜8年ごとに交換されます。
1981年に現在の神楽殿が造営されて以来7本の大しめ縄を制作・奉納しているのは、島根県飯南町の「飯南町注連縄企業組合」です。
飯南町にかつて出雲大社分院があった縁で、1950年代から同町で大しめ縄の制作・奉納が行われ、町民たちにその技が受け継がれてきました。
大しめ縄づくりは、大しめ縄専用稲(赤穂餅)の田植えから始まります。
収穫した稲わらを選別した後は、「中芯」づくり→中芯を包む「菰(こも)」づくり→円錐形の飾り「〆の子(しめのこ)」づくり→「飾り縄」づくり→「菰掛け」とつづき、すべてのパーツが完成すると、いよいよ2本の大縄を撚り合わせる「大撚り合わせ」です。
撚り合わさった部分を均等に9ヶ所作ること、真ん中の〆の子を取り付ける撚りが大しめ縄全体の中心に来ることなど、この作業はしめ縄職人の腕の見せ所かつ制作のクライマックスです。
出来上がった大しめ縄は、飯南町産の檜から作られた吊り木に固定されて出雲大社へ運ばれ、神楽殿に取り付けられます。
飯南町を舞台に一年以上の歳月と、延べ1000人の町民の手によって作られた大しめ縄。
大きさもさることながら、完成度の高さ、美しさも見事です。
特別な「出雲しめ縄」をお正月飾りに
出雲大社神楽殿の大しめ縄を手掛ける職人が、同じ専用水田で育った稲わらを編んで作った特別なしめ縄「出雲しめ縄」、お正月飾りにいかがでしょうか。しめ飾りではなくしめ縄ですので、一年を通して飾っていただくこともできます。
祝事の贈り物にも喜ばれますよ。
飾る際は出雲大社神楽殿の大しめ縄と同様に、太い方を左にお飾りください。
(「出雲しめ縄」はオンラインでも取り扱いしております)
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