ご縁ブログ

2023.11.21 カテゴリー:縁結び箸

和食と箸 〜11月24日は「和食の日」〜

日本の秋は「実り」の季節。

自然に感謝し、翌年の五穀豊穣を祈るお祭りなど、様々な行事が全国各地で盛んに行われます。

そんな秋、1124日が「和食の日」であることをご存知でしょうか。

今回は「和食の日」に込められた願い、日本人の伝統的な食文化である和食の歴史と特徴、そして箸と和食の関係についてご紹介します。

「和食の日」とは

2013年12月、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

ここで言う「和食」とは料理そのものではなく、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を示しています。

このユネスコ無形文化遺産への登録を機に、(一社)和食文化国民会議が制定したのが、

1124日(1(い)1(い)24(にほんしょく))の「和食の日」。

実りの季節である秋の日に、毎年一人ひとりが和食文化について見つめ直し、それを守り、次世代へ繋げていくことの大切さを考えるきっかけになればという願いが込められているのです。

 

和食の歴史

日本ならではの和食文化は、平安時代に始まったと言われています。

その背景にあるのは、平安時代に日本に伝わった禅宗の影響です。

禅僧たちは不殺生の戒めを守り、大豆や野菜を中心とする菜食を習慣としていました。

その菜食料理をおいしく食べるために花開いたのが、今に伝わる出汁の文化です。

さらに、それまでの焼く・蒸す・茹でるといった基本的な調理法に加えて、水煮など、素材の味を引き出す新しい調理法も考え出されていきました。

平安時代に禅僧が食べていた菜食が、やがて精進料理へと進化し、さらに時代を経て日本独自の「和食」が成立したというわけです。

 

世界が注目する和食の4つの特徴

長い歴史を誇り、今も日本人の食生活を支えている和食。

海外からも注目されている和食、その特徴をひも解いてみましょう。

 

■多彩で新鮮な食材

日本は南北に長く、海や山など豊かな自然が広がっているため、各地域に根差した多彩な食材を楽しむことができます。

また、素材の味わいを活かす調理技術が育まれてきたことも特徴です。

 

■優れた栄養バランス

一汁三菜(1種類の汁物と3種類の菜からなる献立)を基本とする食事スタイルは、栄養バランスに優れていると言われています。

また、「うま味」を上手に使うことによって、カロリーを抑えた食生活を実現しています。

 

■自然の美しさや季節感の表現

自然の美しさや四季の移ろいを表現することも、和食の特徴のひとつです。

季節の花や葉で料理を彩ったり、季節に合った器を利用し、四季折々の風情を楽しみます。

 

■正月などの年中行事との関わり

正月のおせちやひな祭りのちらし寿司、端午の節句のちまきなど、季節の行事やお祝い事の際に「行事食」として和食を食べる習慣があります。

特別な日に行事食をともにいただくことで、家族や地域の絆を深めてきたのです。

箸と和食の深い関係

世界の中で「箸食文化」を持つのは、中国、朝鮮半島、ベトナム、日本の4つの地域。

このうち、箸のみで食事をするのは日本だけです。

ナイフ、フォーク、スプーンは、それぞれが「切る、刺す、すくう」という単一の機能しか果たしませんが、箸は「つまむ、はさむ、押さえる、すくう、裂く、のせる、はがす、ほぐす、くるむ、切る、運ぶ、混ぜる」といった動作を、たった一膳でこなすことができます。

その箸を、千数百年にわたって使いこなしてきたのが、私たち日本人。

“世界一美しい”と称賛される和食の様式、日本独特の繊細な食文化は、箸とともに育まれたものなのです。

 

縁結び箸で和食を愉しむ

「和食の日」にちなんで、和食文化を支える箸について見直すとともに、箸を新調してみてはいかがでしょうか。

ナイフやフォーク、スプーンと違い、箸は自分専用の道具です。

長さや重さ、形状など、自分に合った箸を選んで、美しく、楽しく和食を味わいたいものですね。

100種類以上の縁結び箸の中から、お好みに合う箸をぜひ見つけてみてください。

(縁結び箸はオンラインでも取り扱いしております)

 

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